1999年度ふたご座流星群観測会Part1

1999年12月11日(土)〜12月12日(日)

冬の観測会で使用する一ノ瀬高原キャンプ場の下見を兼ねて行われる事になったふたご座流星群観測会。レンタカーを借りていく事になっていたが、当日の昼になってうちの車(田辺車)が出せることが判明。急遽レンタカーをキャンセルする事に。ラッキーな事にキャンセル代は今回だけ特別(前日に2台から1台にキャンセルしたときも0%だった。サービスがいいな。)という事で0%だった。

16:00に駒場で待ち合わせていたので15:20頃自宅を出発。国道246号が混んでいたのであせったが16:00調度ぐらいに駒裏(山手ラーメン付近)に到着。きゃあさんに電話して参加者(きゃあさん、日下さん、左近、平松)に荷物を持って来てもらうことに。16:15頃荷物の積み込みも終わり出発。まずは僕の運転&日下さんのナビでスタートする事になった。

師走なため結構、道路が込んでてなかなか先に進めなかった。何とか青梅街道に入り西進。青梅街道に入った後もかなり道が込んでいた。ふとメーターを見ると家を出るときに0にあわせたメーターは2時間で20kmにしかなっていなかった(時速20kmってことかい!)

いい加減腹も減ってきた19:00頃、青梅市の手前のガストで夕食を取ることに。5人のメニューは

きゃあさん 目玉焼きハンバーグ+ラージライス(\530?)
日下さん 目玉焼きハンバーグ+ラージライス(\530?)
左近 目玉焼きハンバーグ+洋食セット(\580)
平松 目玉焼きハンバーグ+和食セット(\630)
目玉焼きハンバーグ+洋食セット(\580)

であり目玉焼きハンバーグが5つも並ぶという異様なテーブルだった。

19:36頃きゃあさんと日下さんでじゃんけんを行い今度はきゃあさんが運転することに。ナビは日下さん。

2番手きゃあさん
12/11/19:36

うちの車はハンドルの左側にウィンカーのスイッチがあるため、きゃあさんは駐車場を出るときいきなりワイパー(ハンドル右)を動かしだしていた(ちゃんと説明はしていたのだがね)。

その後も数回ワイパーを動かしつつも大きな問題はなく青梅を抜けた。青梅市街の入り口付近に昔の映画「現金に手を出すな」の看板がかかっている店があったのには驚いた。

20:30頃奥多摩駅に到着。駅前の様子(食堂の有無)やトイレの状態などをチェックするために村役場駐車場(役場利用者以外の駐車お断り)に車をとめて外に出ると・・・。既にかなりたくさんの星が見えた。ぎょしゃ座付近には天の川が見えるほど。かなり一ノ瀬高原に期待がもてた。

10分後に今度は日下さんの運転&僕のナビで出発。

奥多摩駅到着 駅前の食堂 本命?日下さん
12/11/20:28 12/11/20:29 12/11/20:37

曲がりくねった山道をちょっといくと左手には奥多摩湖が見えた。山梨県に入ってさらに先に進む事30分、最後の集落丹波三町に到着。タクシー会社や、商店の有無を確かめたかったが暗くてよく分からず、翌日にまわすことに。

明かりのまったくない道(青梅街道)をさらに走る事10分、一ノ瀬高原への入り口に到着、したのだが「もしかして、あそこが入り口?」とか言ってる間に100Mほど先に進んでしまった。U-turn出来る場所まで進みU-turnすることになったのだが、外を見ると・・・、奥多摩駅での星空を大きく上回るものだった。思わずみんな外に出て2、3分星空を眺めてしまった。

期待を膨らませて入り口まで戻り、一ノ瀬高原へ。一ノ瀬高原までの道は舗装されて入るのだが、落石(落ちてくる石ではなく、既に落ちた石ね)あり、10cm未満の陥没あり、急カーブありと結構の悪路。日下さんは乗客に気を使って、石を避け陥没を避け上手に走っていてくれた。

多摩川源流に沿って8kmあまりの悪路を走り終えるとついに一ノ瀬高原キャンプ場入り口の看板。そこを左折すると、未舗装の更なる悪路へ。車幅ぎりぎりの橋をわたって5cmくらいの段差を超えるとついに一ノ瀬高原キャンプ場の駐車場に到着。21:45頃の事だった。

星空はかなりきれいだたが、さっきの場所に比べると開けてるぶん東側が若干明るくなっていた感じがした。まだ22:00前だったのだがかなり寒くなっていたのでみなとりあえず防寒着を一部取り出して着込んだ。

無事到着!が、寒ー!急いで防寒着を出す。
12/11/21:51

少し星空を見た後、キャンプ場内の配置を確認するため、探検することに。

まず管理事務所に向かうと、その向かいにはトイレ、洗面所、風呂があった。風呂は1回\500だった気がする。

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12/11/22:22 12/11/22:25

さらに奥に進むと、畑と道の境に謎のロープが。立ち入り禁止のロープにしては地面から2m位の位置にあるため説明がいかない。などと考えつつ、道を下に降りて左に曲がるとテント場があった。そこは地図によると30名〜40名が宿泊できる事になっているのだが、木が乱立していてどう見ても4張り位しかテントを張れなそうだった。

地図によるとさらに先に行くと炊事場があるというのでそこも見てみることにした。途中謎の"カツラ"の看板を発見。そしてついに炊事場らしきところに到着。やねが結構低かったのが印象的だった。また火炊きが困難を極めそうで、"火炊きすと魂"を燃え上がらせる事が出来そうなものだった(?)

日下さんカツラ疑惑! 衝撃が天文部を走る! 竈正面図 斜め前から見た竈。石組みが不揃いなことがよく分かる。
12/11/22:41 12/11/22:42 12/11/22:42

地図上に書いてあった"橋"を探すためさらに下流に進むとそこには2本の丸太が束ねてあった。「何!?これが橋?」と驚きつつも、きゃあさんが試しに渡ってみることに。かなり滑りやすかったらしいがなんと川に落ちる事だけはなかった。

川の水がつめたーい!米をとぐのが大変そう。炊き出しさん頑張ってね。 川に渡してあった丸太に氷柱が! 橋(?)をわたるきゃあさん。橋の左側は凍ってて右側には苔が生えてたらしい。
12/11/22:45 12/11/22:48 12/11/22:48

下流方面はここで行き止まりになっていたので次は一番広いらしい、和平テント場へ移動。途中謎のロープの秘密が分かったが、これは行ってみてのお楽しみ。

道が結構でこぼこで転ばないように下を見ながら歩いていると「あ、流れた」というきゃあさんの声。きゃあさんは足元を見ずに歩いているのかっ!?上流に向かっていきコンクリートの橋を渡り少し上ると到着。確かに今までの中では一番広い広場になっていたが頭上には木があって視界はいまひとつだった。

23:00頃、駐車場に戻って寝袋を出し、駐車場の近くで寝ながら流星観測にする事に。左近のみ、寝袋を忘れかなり寒そうだった(部室を出発したとき誰も寝袋を持ってなかったからいらないと思ったらしいが、実はみんなバッグの中に入れていたのだった)。

空(主に南東)を見上げているとピーク時には2、3分に1回くらい流星が見えた。しかしふたご流よりも散在流星のほうが多いくらいで、中には結構明るいもの(1から2等星くらい?)もあった。極大日まであと3日もあるにもかかわらずこれだけ見えるので極大日の火曜日がかなり期待できそうだった。

日下さんと平松は疲れがたまっていたのか横になると同時に爆睡していた。

2:00頃になって左近が(僕の銀マを毛布代わりにしていたがかなり寒そうで)限界に近づいたので、体の中で唯一寝袋から露出している顔が凍りつきそうになっていた僕と、2人で車に戻って休憩することに。車の後部座席で徒然なるままに雑談をして休憩。休憩している間にわれわれの息で車の中の湿度が上がり窓ガラスの内側に霜が張ってしまった。

1時間ほど経って3:00頃、外のメンバーが果たして本当に生きているのか心配になり、様子を見に外に出ることに。僕はタオルを顔に巻いて顔をガード。外に出てみるときゃあさんと日下さんが起きて観測をしていた。日下さんは僕たちが車に入った後きゃあさんに自分が寝ないための話し合い手として起こされたらしかった。

行きの道中、奥多摩以降店がなく夜食を買いそびれ、皆腹が減っていたためもう少し観測したら青梅街道を西に行って塩山に出て、コンビニで夜食を買うことになった。もう少し観測しようとしたのだが・・・。気がつくと4:00で「もう行くぞ」と起こされた。おきてみると足の先が以上に寒い。靴用懐炉を使っていてしかも寝袋に入っていたのだが・・・。

一ノ瀬高原はこの時期死ぬほど寒いのでちゃんとした防寒着を持っていきましょう。観測しようと思ったら寝袋、スキーウェアは必須。もちろんバンガローの中にずっといるって手もあるが・・・。

銀マや寝袋をたたんで出発と思いきや、フロントガラスにも霜が降りて前が見えないのでエンジンがあったまってから暖房をつけ霜が取れるのを待つ。そして日下さんの運転+僕のナビで4:40出発。

青梅街道までの道で行きと違う西側のコースを選んでみたのだが、この道は行きの道以上の悪路でかなり時間がかかってしまった。

青梅街道に出てからは路面の凍結がないかに注意しつつ走行。地元の車のブレーキポイントを見習いつつ峠を越えて少し行くと甲府盆地の美しい夜景が見えた。

そして5:40セブンイレブン到着。

フロントガラスに霜がーーー! コンビニ到着
12/12/4:16 12/12/5:43

 左近は寝ていたので4人で店内に入りそれぞれ食べたいものを購入。ここでやはり左近を起こす事に。社内に戻って購入したものを食べ、今度は僕の運転+きゃあさんのナビで6:10頃再び一ノ瀬高原へ向け出発。

きゃあさんと話をしながら道を上っていくと朝焼けの中に美しい富士山が。思わず車をとめて写真をとってしまった。

一ノ瀬高原への道は東側の道を選択。そして7:00頃再びキャンプ場についた。

帰りに備えて車中で仮眠を取ることに。僕はさっきのコンビニで買ったプリングルスを食べて8:00過ぎに就寝。

まるで写真のような朝焼けの富士 仲良くお休み中の日下さんと平松
12/12/6:31 12/12/8:07

 10:00頃管理人へ挨拶をするために起床。夜はよく分からなかったバンガローや、その近くの炊事場の様子を見た後管理人事務所へ。一見いい人そうな管理人さんが出てきて鍋包丁の貸し出しから、薪の値段、大部屋について等いろいろ親切に説明してくれた。説明を受けている途中、突然ハンターと4匹の猟犬が。このあたりは猟場だったのだろうか?

駐車場の地面を見ると10cmはあるような霜柱が出来ていた。あらためて夜の寒さを実感。本当に寒いです、気をつけてください。

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12/12/10:07 10:08
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10:14 10:37

荷物の整理をした後きゃあさんの運転+日下さんナビで10:48出発。11:15頃、丹波山村で止まり、日下さんが聞き込み。その結果タクシーは奥多摩駅から呼ぶしかない事が判明。

気を取り直して再スタート。そして11:45頃奥多摩駅到着。

きゃあさん爆走! 奥多摩湖
12/12/11:34 12/12/11:38

駅前の食堂"丸花"に入って昼飯を食べることに。それぞれ親子丼x3、たまご丼、あわび茸丼を注文。腰の曲がったおばあさんの店員だった事が気にかかりつつも、店内のテレビを見ながら冬の観測会のときの計画を5人で綿密に練っていると、12:00の時報が流れ、ニュースが始まり、喉自慢が始まった。しかし、12:40になってもまだ食事は出てこなかった。おいしそうな香りは漂い始めていたのだがまだ出てこない。そして12:45頃やっと食事にありついた。

極度の空腹のためかかなりおいしく感じてしまい、付け合わせで出てきた"わさび海苔"を思わず買ってしまった。

冬の観測会のときは奥多摩駅で昼食になると思われるが丸花はこのように何分待つ羽目になるかわからないので避けた方がいいだろう。バス乗り遅れたら致命的だから。

やっと食べ終わった。店に入ってから実に1時間10分だった。 昼の奥多摩駅
13:06 13:08

13:20僕の運転+きゃあさんナビで出発。青梅街道を東に走って青梅市に到着。すると昨日の夜発見した昔の映画の看板は合計で10枚くらい(羅生門や古い寅さんのもあった、必見!)色々な家の壁に存在している事が確認された。一体どういう町なのだろう?時間が止まってしまったのだろうか?

新青梅街道に入ってさらに走行。14:50小平東のガソリンスタンド(リッター91円の出光)に入ってガソリンを入れることに。ここからは運転を日下さんにナビは僕に交代。

左近を三鷹寮に置いていく事になり青梅街道を離れ三鷹方向へ南下。15:30頃三鷹寮前に到着。人見街道に出て井の頭通りを経て駒場に行く事になった。しかし人見街道に入り損ね久我山付近で車両通行止めに阻まれ、やっと人見街道に出たら今度は、井の頭通りとの合流地点(浜田山)で軽い渋滞。何とか苦難を乗り越え駒場に到着。

今後のために駒場の正門への車での行き方と先端研(東京大学先端科学研究所?)での車の違法駐車の方法を日下さんに教わるためにまず、正門に行くことに。

16:30頃、駒場東大前駅の西口のところから線路の脇の坂道を登っていると・・・、

「ああ〜〜〜〜!」

前方から天文部11Ns(エヌズ:長ア、成相、野本)のうちの2人(成相と野本)が歩いてくるではないか!すれ違いざまに思わず声を掛けてしまった。

入校許可証がないので正門前でユーターン。再び坂を降りるとまだ前に2人が歩いていた。わざわざ正門前でユーターンなんて何しにきたのかかなり不思議に思ったことだろう。しかし彼等もあの進行方向からすると、翌日は月曜日で授業があるというのに成相邸で飲みと言う事だろうか!?(そういえばこれは数時間後の話になるが21:00頃成相から「翌日の授業頼む」と言うメールが来たなぁ・・・)

次に先端研の中に入り奥の方の駐車場に違法駐車(?)。大学への近道を教わるため道まで3人を送って解散。

こんなところに駐車していいのだろうか? 3人の有志たち。「それじゃぁまた明日」
16:40 16:47

ここからは一人で運転し18:00前に(246が混んでた)自宅到着。

出るときに0にした走行距離メーターは約300kmを示していた。


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